苦しいと感じたら愛情の本質を考える
いま不倫をしていて、その辛い悩みに苦しんでいらっしゃる方だから、このサイトにたどり着いてくださったのだと思います。
「どうしてこんなにも苦しいのだろう」
「どうすればいいの?」
という思いは、考えれば考えるほど増してしまいます。
ちょっとまって。
その辛い気持ちは、もしかしたら愛情からくる苦しみではないかもしれません。
好きかどうか疑問をもっていたらただの執着です
「本当に彼のことが大好きでしかたない」というわけではないのに、なぜか彼の事ばかりを考え、連絡が遅いことにイライラ。
彼と話していても、性格や趣味が合わない気がする。
普通の合コンで知り合っていたら、たぶん付き合う対象にしないと思う。
にもかかわらず、なぜか不倫の深みにはまって苦しんでいる。
この場合は、はっきりといって彼との不倫に執着しているだけです。
客観的に見ても、彼を好きではないかもしれない、という答えの出ている人でもなかなか抜けられないのが不倫です。
好きかどうかもわからない相手に、虚偽的な思い込みの愛情を抱いてしまう。しかも、慰謝料などのリスクを背負ってでも、その執着から抜け出すことができません。
不倫の破壊力は、正常な判断さえも押しのけるパワーを持っています。
なぜ執着を愛情と錯覚してしまうのか

自分ではっきりと好きかもわからない相手に対し、切なく苦しい思いを抱いてしまう。
なぜでしょう。
それは、「恋の切ない苦しみ」と「我慢している苦しみ」の性質が似ているからなのです。
好きな彼のことを思うと、ぎゅっと胸が苦しくなる。なんて学生のころ感じたことがありませんか?
・告白したいけど勇気がない。
・ちょっと彼の姿が見れて嬉しい!
・今日は少し話せたから幸せ
甘酸っぱい青春のころの恋愛・・・。
手に入らない距離間に、なんど苦しい思いを抱いたことでしょう。
不倫とは大きくかけ離れているようで、意外に近くてびっくりしますが、不倫もこの気持ちと非常に酷似しています。
似ているのは、微妙な距離感です。
不倫には、知っていらっしゃる通り「超えることのできない絶対的な距離」が存在しています。
彼の家庭や仕事の事情を最優先にしなくてはなりませんし、寂しいからと言って、何時でも電話やメールを送っても良いというわけにはいきません。
手の届かない距離、埋まることのない距離。
この距離が苦しめています。
この苦しみに愛情がのっかっているかというと、のっかっていないのが執着による不倫なのです。
執着とわかっていいても苦しみから抜けられない不倫

不思議なことに、自分の気持ちが愛ではなくただの執着心だとわかっていても、なかなか不倫から脱出することができません。
当然です。
人間は成就されて、初めて達成感を抱きます。
告白して付き合う。これも達成感が得られます。
結婚し、家庭を持つ。これも達成感が得られます。
納得のいく結果が訪れることにより、満足が得られるのです。
ですが、不倫には達成感を得ることができませんし、ゴールがありません。
あるとすれば、奥さんより愛されているだろうな、という優越感でしょう。
しかし、彼にとっての特別な存在、という優越感は麻薬のように刺激的です。
達成感を得られないけれど、この優越感は癖になります。
埋まることのない絶対的な距離感との苦しみ。
たまに訪れる優越感。
まさに飴と鞭です。
これが延々と繰り返されるのが不倫であり、執着心となる原因です。
執着不倫に陥りやすい性格
・自分に自信がない
・誰かに認めてもらいたい
・人に嫌われたくない
・誰にでも合わせてしまう
・結構がまんできる性格
・おひとよし
・相手をフルことができても、フラれることはがまんならない
・見捨てられる恐怖を持っている
・待っていてと言われたら、嫌なのにずっと待ってしまう
など、これらにあてはまっていたら要注意です。
では、どのように執着の不倫から抜け出せばよいのでしょうか
執着不倫からの脱出方法

飴と鞭の毎日から、そう簡単に抜け出せるものではありません。
心が折れそうで苦しいのに、それでもリスクを背負って付き合っているのです。
しかも、好きかどうかもわからない相手と。
そうとうな執着心がなければ、これほど我慢することはできません。
執着だけでこれほど我慢のできる性格の持ち主ならば、自ら彼を捨てるという決断はそう簡単にはできないでしょう。
ただ、希望はあります。
・自分に自信をつける
内面、外見に磨きをかけ、自信をみにつけましょう。
・自分で自分を認める
どんなことでも良いので、とにかく自分をほめる習慣をつけましょう。
・嫌われる事を恐れない
誰かに嫌われても、わかってくれる一部の人に好かれればそれで良し。全員に好かれようなんて不可能です。
・たまには自分のペースを主張する
人に合わせることはとても大切ですが、合わせてばかりいると自分の存在が消えてしまいます。自分の主張や意見があってこそ、一人の人格として世に存在することができます。
・我慢ばかりが美学ではない
自分が我慢すればすむ、という考えは結構多くの人がもっています。自身のストレスと引き換えにスムーズな進行が得られるので、結果的に我慢する方が得だという考えからこうなります。我慢するときは、それに見合うだけのメリットがあるかどうか。なんのメリットもないのに我慢をするのはやめましょう。
・おひとよし
おひとよしは、その人の魅力でもあります。ただ、賢いおひとよしになるよう努力しなければ、バカなおひとよしとして人に利用されてしまいます。【手の平で転がされているふりのできるお人よし】を目指してください。
・フラれる恐怖、見捨てられる恐怖
これは、見捨てられ症候群からくる精神的な問題かもしれません。
よく、幼少期に親から受ける愛情や、環境によってこのような症状が出ると言われています。
恋愛依存症に陥りやすい性格の方は、よくこの見捨てられ症候群にも悩むといわれています。
人に見捨てられる恐怖は、なかなか耐えられるものでもありません。
ですが、慣れで克服できる可能性もあります。
ふられても次があります。それを何度か経験すると、脳もたいがいで学習してくれます。
・待つ癖をやめる
待ち合わせをして、遅れてくる彼を2時間や3時間待ってしまう。これは、通常の精神ではなかなかできるものではありません。そのまっている間は苦痛ですが、つい耐えてしまう。
なんて寛大な人だろうって思いがちですが、逆に言えばなめられているんです。自分の価値を自分で下げてしまっていると、そのなめられた行動を容認してしまいします。また、容認することにより、彼からも悪いという感情が薄れてしまい、より彼もあなたの価値を下げていきます。
はっきりいって、悪循環。
ですが、自分の価値をしっかりと高めている人ならば、約束がドタキャンされることを許しません。待ちぼうけをくらわされるなんてことは、我慢のできない出来事となります。
我慢は美学ではありません。
自分で自分の価値を下げるばかりか、相手もあなたの価値を下げていきます。
まず、あなたの本当の気持ちを見つめてみませんか?
苦しい気持ちからの脱出は、まずあなたの心の整理からはじめります。