ある男性との不倫がバレてしまい、散々な目に遭ったとします。
ですが、周囲からはこう言われる事でしょう。
「さんざん好き勝手やってきて楽しんだくせに。自業自得だ」
果たして、本当に好き勝手をしてきたのでしょうか。
不倫を楽しんでいたのでしょうか。
中には不倫ライフを満喫している女性もいるかもしれません。
ですが、多くの女性はそうではありません。
不倫をしながら悩んでいる女性のほとんどは、不倫をされている妻と同様に苦しい思いをしています。
不倫をしている人に共通する悩み。
それが「我慢する」ということです。
恋人同士のような自由はない
普通の恋愛ならば、自由に愛を伝える事ができます。
デートもできますし、好きな時間を好きなだけ互いにつぎ込むことができます。
ですが、不倫なので都合のつく時間は限られています。
当然、好きな時間に合う事ができません。
連絡も自由に取れません。
彼から送られてくるサインを、ただひたすら待ち続ける生活です。
不倫相手の最愛の人にはなれない
どれだけ彼から愛を囁かれても、彼には法律で保障された妻がいます。
「愛しているのは君だけだ」
「妻とはいつか離婚する」
というおきまりの不倫定型文をうのみにするほど、女性もバカではありません。
それでも彼が想うよりも強く、彼の事を愛してしまいます。
嘘とわかっていながらも、
信じようと努力をする。
そんな切ない気持ちをひた隠しにし、常に明るくふるまわなくてはならない苦痛は計り知れません。
家族や妻の存在が見え隠れ
休日や夜。寂しく一人過ごしていると、どうしても彼の事を考えてしまいがちですよね。
しかし、彼は家族や妻と笑いながら幸せな時間を過ごしています。
さらに、追い打ちをかけるように幸せな姿がSNSに上げられると、悲しみを通り越して絶望感を抱きます。
子供と遊ぶ父親の彼。
妻と仲睦まじい姿。
抱いた嫉妬心は、けっして口に出すことは許されません。
かなりの我慢と忍耐が必要です。
なぜ辛い事ばかりなのに幸せだと感じてしまうのでしょう

不倫相手から、どれだけ打ちのめされても、傷つけられても。
我慢ばかりで、忍耐力の限界が来ても。
たった一言で全てが吹き飛んでしまう。
そんな経験をもつ女性は多いのではないでしょうか。
ほんの小さな幸せを与えられるだけで、なぜこれほどまでに嬉しくなるのか。苦しみが帳消しになってしまうのか。
それは、我慢と達成感がが関係しています。
苦労して得た達成感は何よりも勝るもの
誰でも応募をすれば簡単に採用されるコンテストよりも、何度も苦渋を味わい、悔しくとも努力をして採用の1歩手前まで漕ぎつけた方が、喜びははるかに大きいものです。
さらに「おしい!もう少しで採用だったので、次回は頑張ってね」と審査員に言われたら、がぜんやる気もわいてきます。
普段我慢し続けてきたことが、ほんの少しでも実った瞬間は、とてつもなく大きな喜びと感じてしまいます。

我慢して、待ち続けて。
彼の言葉が聞きたい、聞けない。
毎日、その辛さと格闘している最中に彼からかかってくる電話は、今までの不安が吹き飛ぶほど嬉しいものです。
たった一言の電話でさえ、しばらく我慢できるほどのパワーをもっています。
通常の恋愛では、なかなか考えられないですよね。
待つ女性をドMに変えてしまほど、不倫には厄介な飴と鞭が存在しているようです。