別れる気もないのに、自ら進んで別れを切り出す自爆。
大人の恋をしている人にとって、もっとも気を付けなくてはならない行為でもあります。
そもそも、なぜ自爆行為に走ってしまうのでしょうか。
不安が増殖
気分の良い恋をしていると、自爆行為には走りません。
自爆行為に走ってしまうのは、不安な心が精神の大半を占めてしまい、感情が暴走を始めるからです。
不安な感情が増してくると、ネガティブな想像を膨らまし、あることない事を事実のように感じ始めます。
そして、幻想にも似た感情に振り回され、まだ起こってもいないことに対して、被害者のような感覚を覚えます。
そこからじわりじわりと恨みにもにた怒りが湧いてくることもあるでしょう。
悲しみに酔いしれて、身を亡ぼすことに抵抗を感じなくなることもあるでしょう。
どうして私が悲しまないといけないの。
なぜ苦しい思いを私だけが!
どうせあなたは今、何事もなかったかのように、平穏な日々を過ごしているのでしょうね!
といった感情に身に覚えがございませんか?
経験のある方は、きっとよくご存知でしょう。
自爆をする前の心理は、無謀なほどに敵意と投げやりの気持ちが湧いています。
もう楽になりたい。
終わった方がいい。
このメールを送ることで全てが楽になる。
どうにでもなれ。
のように、感情が暴走を起こしています。
そして、終わりにする勇気を正当化し、これが正しい道だと信じて、意を決して先頭モードに突入するのです。
暴走行為の理由はわかってもらえない
自分が向けた怒りの矢は、必ず返ってきます。
上手い事、投げた矢をよけてもらったとしても、この子は攻撃をするタイプの人だ、と認識されます。
多くの人は、相手が起こしたアクションの理由は考えない、とアメリカの大学が研究結果を発表しています。
事実、なぜこの子が自爆行為に走ってしまったのか、を彼は考えることがありません。
実際は、寂しい思いをさせてしまっていた、配慮が足りなかった、などの反省点もあったかもしれませんが、攻撃を受けた直後は、その理由を考える事はしません。
ショック、戸惑い、不安からの解放のみに目がゆき、別れを切り出された事実のみにフォーカスをするのです。
しかし、暴走行為に走ってしまう側の気持ちはどうでしょう。
ただ単純に、相手を傷つけたかったのでしょうか?
嫌味を言って、すっきりしたかったのでしょうか?
そうではありません。
この不安な気持ちを分かってもらいたい、という気持ちがほとんどをしめています。
終わりにしたいと思うほど、真剣に悩んでいる。
それほど私は辛いのよ。
そう言いたかったはずなのです。
しかし、心理学論文でも結果が出ている通り、人は楽な方へと思考を巡らせてしまいます。
脳がそのような構造となっているので、どうしようもありません。
彼女が起こしたリアクションについて、あれこれ理由を考えるのではなく、起きた事実のみに結果を見出すのです。
そうなると・・・・
悲しいかな、終わりにしましょう。
という結果が返ってきます。
さて、こうなったら、いよいよ崖っぷちです。
取り付く島もない状況となってしまった後は、どのように決着をつけていくのか。