ネットで繋がった恋。その気になる不倫の慰謝料はいくら？

ネット上だけの不倫の場合、慰謝料を取られることはない

ネット上での浮気は、婚姻関係を破綻させた原因とはなりにくく、認められていません。

つまり、いくらネット上で愛をささやこうと、将来を語り合おうと、それがリアルに多大な影響をもたらした悪とは言えないからです。

もちろん、その場は修羅場になりますし、別居の原因や離婚のきっかけになることはあります。

だからと言って、ネット上に存在する恋人に慰謝料が発生するという事はありません。

問題なのは、リアルに発展した恋の場合です。

恋をすれば、リアルな世界で会いたくなるものですよね。

実際に合い、そして男女の関係になってしまうと、たとえ出会いがネットであっても、慰謝料問題はやってきます。

その慰謝料について。

リアルな世界で会う前に、必ず把握をしておいてください。

片方だけが不平等！？全額を一人で支払うなんてムカつく

ムカつくと言っても、もちろんそれなりの事をしてしまったのだから、怒るに怒れないのが悔しいところ。

でもなんで私だけ？そんなのおかしくない？

だって、不倫をしているのって、二人の共同作業なのだから。

そう、共犯です。

二人で慰謝料は折版するのが普通じゃない？って思うのは当然ですよね。

でも、悔しいかな。

相手が離婚をしなかった場合は、ほとんどの場合はあなたが支払うことになるでしょう。

そもそも慰謝料とは、二人あてに請求されるものではありません。

個人個人に請求されるものです。

訴える妻の精神的苦痛が２００万だったとします。

その苦痛の代金を、各それぞれに請求できるというもの。

つまり、ムカつくけど旦那に請求はしないのです。

だって、離婚しない限りお財布は同じなんだから。

そうなると、精神的苦痛代の２００万は、相手の女性へと請求されるわけです。

不平等ですよね。

二人で罪を犯しているのに、片方だけしかお金を払わないなんて。

そんな時に出てくるのが求償権です。

求償権ってなに？　あなたが彼にお金を請求できる権利です

最初に言っておきます。

求償権を使っても、相手からお金を取れるとは考えない方がよいでしょう。

【逆に彼からお金を取りたい。求償権とは】

・不倫の場合の求償権

不倫は共同不法行為です。

だから、２００万請求された場合、私が１００万。彼が１００万払うべきと考えるのは普通ですよね。

慰謝料を２００万払ったのちに、求償権を利用して、彼から１００万をもらおうと考えてしまいます。

けれど、こうなると相手の奥さんも頭にきます。

そして、裁判が長引くことに・・・。

【得策ではない裁判】

長引いて解決するならまだいいのですが、いくらでも奥さんは対抗できる手段を持っているということです。

本当の苦痛代は４００万だったから、あなたは半分の２００万しか払っていないのよ。残りの２００万はすでに旦那からもらっているの。

何てこと、いくらでも言えちゃいます。

裁判の証拠用に、旦那と妻の間でやり取りをした証拠を見せられると、あなたは泣き寝入りすることに・・・。

旦那の口座から２００万を妻の口座に移しても、家計はかわりません。

求償権を利用して２００万の慰謝料を１００万にできるかも？

本来なら、共犯の二人で慰謝料を払うのが筋ですよね。

なのに、どうして片方だけが支払わなくてはならないの？って頭にきますよね。

そこで、とある求償権の活用法をご紹介。

求償権を使用しないという手段

今後一切、求償権を使用しないと約束をし、相手の妻から慰謝料を減額してもらうことです。

先ほどと同じよう、２００万請求されたとします。

私が２００万全部支払ったら、おたくの旦那にお金を請求できる求償権が私に残ります。

それだと、お互いに大変になるから、求償権を使用しないことを約束します。

その代り慰謝料を１００万にしてください。

１００万の減額は無理だったとしも、多少なりとも減額をしてもらえる可能性があります。

使うか使わないか。

普通、使った法が得策と思いがちですが、この場合は使わないと宣言した方が得策だといえるのです。

おかしなはなしですね。

でも、少しでも知識として頭に入れておくことで、心の準備ができると思います。

バレるなんて夢の世界の話・・なんて思っていてはいけません。

ネットの世界はバーチャルでも、実際はリアルで物事が進んでいます。

相手は機械でも会話ロボットでもなく、一人の人間です。

ネットからつながった不倫でも、不倫は不倫。

慰謝料問題からは逃れられません。

彼との恋を楽しみながらも、つねにリスクがあることを覚えておきましょう。